ネットワーク加盟店インタビュー
「OWNER'S WAY」2017年7月(夏号)掲載
有限会社 エムティ宅建
建築士や電気工事士など
宅建資格以外のライセンス生かし
管理の幅を広げる
取締役社長 高瀬 政男
技術系の前職から転身 3度目の挑戦で宅建合格
私はもともと、不動産業務とは全く関係のない技術系の職業に就いておりました。3度目の挑戦で宅建試験に合格し、その後主任者登録を行いました。手元に届いた「主任者証」を見た時、今の仕事を辞めてでもこれを生かしたいという思いが強くなり起業しました。それが平成8年3月のこと。それから、21年が経過しました。
当時の私は40歳の中盤で、子供たちの進学、仕送りなど心配なことがたくさんありました。加えて、営業的な下地が全くなく誰も頼る人がいない中で、開業後の生活はとても大変でした。建築士の資格を持っていたため、はじめは知り合いの建設会社から建築設計の仕事などをいただき、何とかつないできたという感じです。
不動産業は色々なルールの上に成り立っているわけですが、私はそれを3年間かけて学んできたという自負がありました。また、経験がなくても勉強した通りにやれば何とかなるという考えもありました。実際、お客様に「ここに書いてある通りやっています」と言ってご提案すれば、ほとんどの方は納得してくれました。
会社を維持するには、誠心誠意お客様と接することと、法令遵守の気持ちで業務を行うことが大切です。また、地域に根差すことも、不動産会社として大事なことと感じております。今まだ、その道は半ばであり、頂上を目指して仕事をしていきたいです。
「なぜ」空くのかを とことん突き止める
開業から約5年が経った時、紹介で初めて7棟の管理を受注しました。空室ばかりだった物件が1年以内に全て埋まり、オーナー様の信頼を得ることができました。私のスタンスは「埋まらない理由」をとことん考え突き止める、です。そして、オーナー様の費用負担を軽減し、なおかつ入居者ニーズに合った提案をすることでした。
空室対策は、なぜその部屋は空くのかという、その「なぜ」をまず突き止めないと駄目だと考えています。「家賃が高いのか」「建物に何か足りないところがあるんじゃないか」など、それを見極めることが第一です。
このため、物件の築年数や間取り・賃貸面積などを周囲の物件と比較し、家賃相場が適切かどうかを見極めます。その結果、妥当だと判断したら、設備・内装・駐車場など金銭面を考慮しながら、見た目のよさも含めて魅力あるものに修繕しています。ご入居者が喜んで選んでくれる物件に変えていく努力が必要だと思います。
修理や設計・リフォームに生かされる資格や技術
弊社は規模も小さく、組織力があるわけではありませんが、少人数でも対応の速さには自信があります。また、私自身が技術系の業務に従事していた経緯があり、電気工事士・ボイラー整備士・建築士のライセンスを所持しています。そのため、自らが修理会社としての機能を持つこと、住宅設計やリフォームのお手伝いをさせていただくことが日常の業務に反映されています。この器用さが、お客様に喜ばれる自信の源となっています。
伊達市の人口は約3万5000人で、賃貸事業だけで会社を維持していくのは厳しいでしょう。これからは、売買も賃貸もリフォームも全部一手に引き受けられる体制でなければなりません。
全国的に人口が都市集中型になってきている昨今、会社が成長する要素は少なく、何とかこれを打破し、知名度をさらに上げたいと思ったのが、ハウスメイトネットワークに加盟した大きな理由でした。テレビ広告、おしゃれなピンク色の看板、タレントが印刷されたのぼり、店内に飾る横断幕など、そのためのグッズが多数用意されており、弊社の宣伝販促活動に一役買ってくれています。
目標は、併設している設計事務所を生かし、賃貸管理物件を増やすことです。また、やがて古くなる物件のリニューアルを手掛け、魅力ある物件へと蘇らせる工事を行っていくことです。そうすることで、管理物件のオーナー様に末永く喜んでいただけたらうれしいです。
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